ブライダルチェックとは?

ブライダルチェックとは、

結婚する前に自分の体がいつでも妊娠・出産して子供ができる状態にあるかを確認するための検査です。

女性だけが受けるものではなく、男性が原因で妊娠できないこともあります。
そのため男性と女性の両方が結婚前に病院などの検査機関で受診することがここ数年の結婚前の常識になっています。

ブライダルチェックを受けるべき2つの理由

1,男女ともに晩婚化

妊娠率と流産率
ARTデータブック 2013年 PPTX版

30才を過ぎたあたりから妊娠率がゆるやかに下り始め、流産率はゆるやかに上がり始めているのが分かります。

これは女性の年齢ですが、妊娠は男性の精子と女性の卵子が受精してから始まります。

そのため、女性が流産する原因は、女性だけでなく男性側にもあります。

WHO(世界保健機関)が行った不妊の原因調査によると男性のみが原因の不妊は24%、男女両方が原因も24%あります。

つまり、男性が原因の不妊は48%もあります。

不妊の原因
そのため、男性と女性が共にブライダルチェックを受ける必要があります。

2,性感染症(特に梅毒)の急増

梅毒の増加

梅毒流行状況:男女別患者報告数推移
東京都健康安全研究センターホームページより

2012年以後、梅毒の患者数が増え続けています。
梅毒は既に抗生物質も治療方法も確立されておりますが、放置しておくと死に至るとても危険な性感染症です。

梅毒に感染していることを知らないまま妊娠すると、流産や先天梅毒となって障害を持って生まれてしまいます。

必ず結婚前に感染していないか確認し、もし感染していたら完治するまでしっかり治してから結婚しましょう。

ブライダルチェックの検査内容

男性のブライダルチェック

1,精子の検査

男性の場合、精子の検査は主に4項目をチェックします。

1,精子の数と形は正常か
2,精子の運動率は正常値か
3,精液量は十分か
4,精子濃度は正常値か

意外と知られていませんが、精子は、加齢とともに老化していきます。
また、精子を作る精巣も加齢とともに機能が衰えていきます。

結婚する前に、男性が妊娠しにくい精子かどうかを確認しておかないと子供が欲しいけど、結婚後に子供ができない男性だったということに気づくとショックです。

2,性感染症検査(特に梅毒)

男性の性感染症(特に梅毒)の患者は、20代から49才まで広がっています。
つまり特定の年齢の男性が危ないというよりも全年齢が気をつけるべきなのです。

梅毒患者の年齢層

梅毒流行状況:男女別患者報告数推移
東京都健康安全研究センターホームページより

しかも、梅毒の感染力はとても強く、もし男性が一夜の過ちを冒してしまった場合にでも感染している可能性は十分にあります。

軽く見ず、ブライダルチェックを行いましょう。

女性のブライダルチェック

1,子宮がん・子宮頚がん検査

子宮がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因です。

子宮がんの場合、早期の発見なら妊娠も可能です。
そのため、子供がほしいなら大切なことは早期の発見です。

2,子宮と卵巣のチェック

子宮と卵巣の状態に異常がないかを確認します。
子宮は受精卵を包み、赤ちゃんを育てる大切な場所です。

子供ができやすいかどうかを確認します。
超音波で行う検査ですので痛みはありません。

3,風疹抗体検査

子供の頃に風疹に感染しているとたいていは大丈夫ですが、もし感染していないと体に風疹の抗体がありません。

風疹の抗体が無い場合は、予防接種を行う必要があります。

日本は、麻疹の輸出国と言われるぐらいに諸外国から警戒されています。
風疹は麻疹の一種ですので、ちゃんと予防接種しておきましょう。

万が一妊娠中に風疹に感染すると、極めて高い確率で子供に障害がおきます。
特に失明して生まれてくる危険性が高いので絶対に風疹の抗体検査を行いましょう。

4,性感染症検査

性感染症の検査は女性も念のため受けておきましょう。
年ごとの性感染症の年齢別割合

感染症発生動向調査で届出られた梅毒の概要
(2018 年 1 月 5 日現在)

女性の場合、結婚適齢期の年齢での感染率が高いため自分は大丈夫と思わずに一度は受けておきましょう。

5,血液検査

性感染症の検査と同時に行われるのが一般的ですが、血液検査の理由は貧血検査です。

貧血気味の場合、妊娠に耐えられない可能性があります。
もちろん、治療法はあります。

だから怖がらずにブライダルチェックを受けましょう。

ブライダルチェックはどこで受けるの?

ブライダルチェックを受診したい場合は、
『ブライダルチェック + 地名』で調べてみましょう。

もし見当たらない場合は、子宝ねっとを見てください。
こちらにはブライダルチェックを受けられる病院と口コミなどが掲載されていますので、病院を選ぶ際の参考になりますよ。

子宝ねっと(http://www.kodakara.jp/dansei_funin/noa.html)

その際、保険を使わない専門外来の病院はコストが5倍以上高くなる傾向がありますので、一般的な不妊治療の病院に行くことをおすすめします。

ブライダルチェックはいくらかかる?費用は?

ブライダルチェックは、検査を行って、検査結果を聞いて終わりではありません。

まずは問診があり、検査を行い、検査結果の書類を見ながら診察を受けます。

そのため、診察代と検査費用の両方の料金がかかってきます。

診察代は、保険適用だと1,000円前後ですが、保険適用外だと3,000円以上かかります。

検査費用は、病院と検査項目によってバラバラです。
2,000円から10,000円以上するところもあります。

特に男性がブライダルチェックを受ける場合、保険を使わない専門外来を選ぶと5倍以上の金額がかかるかもしれません。

そのため、保険を使える一般の病院を選びましょう。

ブライダルチェックの注意点

ブライダルチェックは悪い結果が出たとしても、ショックを受ける前に冷静になりましょう。

体調の良し悪しで結果が変化することはよくあります。

そのため、悪い結果が出た場合は少なくとも3回受けて結果を見て判断しましょう。
ただその場合も、自分の判断で決めずに医者と相談して決めましょう。

ブライダルチェックを受けるほどじゃないと思った方へ

『あたしはたぶん大丈夫。』
『心配しすぎだよ。俺は大丈夫だよ。』

『たぶん』というのは、将来を真剣に考えられる人と出会っていなければ、なんとも思わないんです。

でも、将来を真剣に考えられる人と出会った時、あなたは本当にその人と幸せになれるか、真面目に考えるはずです。

その時、『たぶん』という言葉が、どんどん『不安』に変わります。

『たぶん』大丈夫なら、『確実に』大丈夫と確信するためにブライダルチェックは必ず受けましょう。

実は自分、もしくは相手に治療が必要だったとわかった時にすでに妊娠しにくい年齢になっていると、また子供ができるまで費用がかかりますし、体への負担も大きくなります。

ブライダルチェックは、あなたが本当に将来を考えられる相手と出会い、結婚を考えた時に、お互いが同時に受診しましょう。