勇気あるマドジャスさんのクラミジアの告白

2018年4月10日のYahoo!ニュースで目に飛び込んできたのは、マドジャスことマドカ・ジャスミンさんのクラミジア感染の告白についての記事でした。

すぐにご本人のブログで情報を確認しました。

検査に至った経緯と当時、男女関係にあった男性とのやり取りがとてもリアルに書かれていて緊迫感が伝わってきます。

マドジャスさんは子供の頃から性教育本を読まれており、人並み以上に学んでいた自負をもっておられました。
そんなマドジャスさんがクラミジア感染に気づけたのは、定期的に通院していた婦人科のお医者さんからの一言だった。

『前回伝えてた子宮頸がんと淋菌とクラミジアの検査、やりましょうよ』

マドジャスさんは予定が混んでいて迷ったそうですが、その場で受診されました。

その後、数日して婦人科から電話が鳴りました。

「先日の検査結果が出ました」
「お知らせをしなければいけない内容ですので、どうぞ早めにご来院ください」

『お知らせをしなければいけない内容』の一言がマドジャスさんを恐怖と不安に包みます。

この気持ち、とっても分かります。

私もブライダルチェックでSTD検査を何度か受けていますが、『自分は絶対に大丈夫』という確固たる確信があるのに検査結果が分かる日まで
『ひょっとしたら。。』
という思いで緊張が解けないんです。

検査結果発表の日は本当にドキドキします。
ましては、病院から電話連絡があったときには仕事なんか手につかないでしょう。

マドジャスさんも同じく不安になりインターネットで調べたり、先輩に相談したたそうです。
結果は、『クラミジア陽性』でした。

クラミジアは女性が感染すると不妊の原因にもなります。

マドジャスさんはお医者さんから2択を迫られます。

『数ヶ月以内で関係を持った人と縁を切るか』
『世界平和のためにも、カミングアウトして全員に検査を受けさせるか』

思い悩んだ末にマドジャスさんは、カミングアウトを選択しました。
関係を持った男性に連絡を取り検査を受けるよう促します。

男性でも女性にそのような連絡をするのは非常に勇気がいります。
それは女性がされたことに私は感動しました。

この後の詳しい内容はぜひブログを読んで見てください。

参考:あの夜、私は感染した。その日、私は決意した。(マドカ・ジャスミンオフィシャルブログ)

クラミジアってなに?症状は?痛みは?

注意すれば分かるレベルですが、意識しないとあまり分かりません。

クラミジアの女性の症状

おりものの増加
生理以外の出血(不正出血)
下腹部の痛み
性交時の痛み
https://www.std-lab.jp/stddatabase/chlamydia-trachomatis.php?ref=mj1801

クラミジアの男性の症状

尿道のかゆみや不快感
排尿時の軽い痛み
尿道から透明〜乳白色の膿(うみ)が出る
精巣上体(副睾丸)が腫れる
軽い発熱や痛み
https://www.std-lab.jp/stddatabase/chlamydia-trachomatis.php?ref=mj1801

症状はあまり感じないのがクラミジアの怖いところです。
放っておいても自然と治癒することはありません。

感染したまま放置していると徐々に進行し、体の奥に広がって行きます。
女性なら卵管炎、卵巣炎に男性なら、前立腺炎や精巣上体炎になります。

クラミジアは不妊の原因の1つ

女性の場合はさらに深刻で、卵管外妊娠や卵管が癒着して不妊症の原因にもなります。
さらに怖いのは、クラミジアに感染し、治癒しないまま出産すると赤ちゃんがクラミジアに感染したまま生まれてしまうことがあります。

オーラルセックスでノドに感染することもあります。
その場合、のどの痛みや腫れ程度ですので風邪と勘違いして放置してしまうこともあります。
クラミジアはオーラルセックスでの感染があまり知られていないので口腔内での感染が温床になっているとも言われています。

クラミジア感染者の推移


参考:性感染症定点あたり報告数:年次推移(公益財団法人 性の健康医学財団)

2000年から2009年までは減少傾向でしたが、2010年以後横ばい傾向になっています。
ただ、よく見てみると気づきますが、性器ヘルペスや尖圭コンジローマ、淋病よりもずっと数が多いという点に注目してください。

女性の場合、性器ヘルペスの2.8倍、淋病の6.5倍もクラミジアの患者がいます。
日本国内での感染者数は40万人以上とも100万人以上ともいわれています。

イメージがわかにくい人のために分かりやすく説明すると、通勤時の山手線の満員電車の車両1つ(300人前後)にクラミジア感染者が3人はいる計算になります。

なぜそこまでクラミジア感染者の数が多いのか?
その原因は、クラミジアは感染力の強さです。

クラミジア感染率と年齢、感染者の増加傾向

クラミジア感染率

1回の性行為における感染率は、なんと30~50%です。
エイズの感染率が、0.1~0.05%であることを考えると300倍から5000倍の感染率です。

参考:HIVの感染確率

クラミジアに感染している人の年齢


参考:性感染症定点あたり報告数:年齢別分布(公益財団法人 性の健康医学財団)

20代から30代を中心に分布していることが分かります。
性的な好奇心が旺盛だが、正しい知識や危機感に欠けている年齢が感染しやすいことが分かります。

でも、クラミジアも放置すれば深刻な症状を引き起こす怖い性感染症の1つですが、より怖いのが梅毒です。

クラミジアより怖い梅毒患者の急増


参考:梅毒の流行状況(東京都 2006年~2017年のまとめ)(東京都感染症情報センター)

梅毒は、ペニシリンという抗生物質が1942年に医療用として実用化される前は不治の病として恐れられており、江戸時代の日本でもたびたび大流行し大勢の人が死亡しました。
遊郭などでは女性が感染すると全身の皮膚がただれ、脳が冒され、身も心もボロボロになって捨てられてしまうという悲劇も起きていました。

感染力が強い上に放置すると死に至るという梅毒は今でも日本で急増しています。
症状は第1期から第4期までの4段階に分かれており、第1期にリンパ節付近を中心にしこりが出た後は、第2期は自覚症状が出るが、この後は症状が収まり潜伏期に入ります。
ただ、この間も全身に細菌が広がり重篤な第3期になって気づくということもあります。

クラミジアも梅毒も治療法が確立されているから安心!

でも安心してください。
今はクラミジアも梅毒も治療法は確立されており、保険も適用されます。

だから、大切なことは早期発見です。
自分は大丈夫!などという根拠のない自信のせいで重篤になってから治療に行くと後遺症が残る可能性もあります。

結婚を真剣に考えているなら一度はカップルで性感染症の検査に行くべき

感染が分かったら恥ずかしいと思うかもしれません。
でも、よく考えて下さい。

結婚した後に性感染症への感染が分かったら離婚問題に発展します。
妊娠後に分かったらもっと大問題です。

結婚前ならお互いに話し合って病院に行くこともできます。
だから今、結婚を真剣に考えている相手がいるならカップルで性感染症の検査に行きましょう。

自宅で検査できるキットも販売されていますが、私はおすすめしません。
今は、日本中の保健所に行けば無料でSTD(性感染症)のチェックを受けられます。

そこに行けば、医師に相談できますので、できればそういった無料のSTD(性感染症)検査機関へ行きましょう。

無料でクラミジアを含めたSTD検査を受けられる検査機関


参考:HIV検査相談マップ

HIVを含めた梅毒、クラミジア、淋病、B型肝炎、C型肝炎などさまざまなSTDについて検査を受けられます。

日本全国の主要都市で検査を受けられます。
全て無料です。

検査結果は即日告知される検査機関もありますが、通常は1週間かかると思ってください。

STD(性感染症)チェックは、お互いが結婚する前に必ず受診しておくものとしてぜひ覚えておいてください。